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木工のはなし(別館)



<< 木工で用いる木工機械について紹介しています。 >>



crosscut クロスカットソー。製材した長いままの板を横に切断するのに用いる。切断位置を合わせてボタンを 押すと安全カバーが閉まって丸鋸が往復して一気に切断する。往復するのでクロスらしい。使い方に よっては危険な機械なので、安全のために二つのボタンを両手で同時に押さないと動かないという核 ミサイルのスイッチみたいな構造になっている。

obinoko 帯鋸(バンドソー)。一定の長さに切った材料を縦に切断するのに用いる。帯状のノコギリがエンド レスでぐるぐる回っている。手前から奥に材料を手で押すことにより切断するが真っ直ぐに切るには 結構熟練が必要である。ここでどこまで真っ直ぐに切れるかによりその後の木造りの作業が大変か簡 単かが左右される。

teoshi 手押しカンナ盤。回転しているドラム状の刃に材料を押しつけることにより表面を切削する。何度か この作業を繰り返すことにより表面が平らになる。横の部分のガイドは下の台に対して90度になっ ており、この部分に材料を押しつけて下面を切削すると二面を90度にすることができる。材料を正 確に成形していくために一番基本となる機械である。

jidou 自動カンナ盤。手押しカンナ盤で2面を90度に成形した後に用いるもので、材料の上部を切削して 一定の厚みにすることが出来る。目的に厚さになるまで繰り返し機械に材料を通して切削する。なお 材料は一定の速度で自動的に送られる。これにより3面目が成形される。よく木工所でビーンという 音がしているのはこの機械である。

syoukouban 昇降盤。台の下から丸鋸の上の部分が日の出のように出ている機械でガイドに沿って材料を押しつけ ると一定の幅に切断することが出来る。刃を傾けることにより角度をつけて切断することもできる。 材料に溝を掘るのにも用いる。刃と手がとても近いので怪我しやすく危険な機械でもある。

yokogiriban 横切り盤。昇降盤と似ているが材料を乗せる台が刃と平行に移動して、材料を横に一定の長さに切り 揃えるのに用いる。刃の出る量を変えることも角度を変えることもでき、ほぞの胴付部分を切るのに も用いる。木工では昇降盤と並んでよく使う機械でこれが無いと恐らく何もできない。とても重い鉄 で丈夫に作られていて寸法の狂いが出ないようになっている。

kakunomi 角ノミ盤。文字通りドリルのまわりに四角いノミがついていて一気に四角い穴を開けるのに用いる。 ほぞ穴を開けるのに無くてはならない機械である。四角い穴を連続的につなげていってほぞ穴を作る のだが、レバーを引くだけに見える作業も実際は調整が難しいが慣れるとなかなか面白くて癖になる。 角ノミの歯が切れないと穴がスパッと開かないので注意が必要である。

ballban ボール盤。ドリルで穴を開けるのに用いるもので釘を打つ穴やほぞを差し込む穴を開けることが出来 る。下の台は4方向に移動が出来き材料を固定したまま穴の位置を調整できる。またドリル自体も左 右に首を振ることが出来き、穴に角度を付けて開けることが出来る。椅子の脚の転び角などはこれを 使って穴を開ける。また材料を丸く研磨するのにも用いることが出来る。

hozotori ほぞ取り器。昇降盤にいっしょに付いていることが多く文字通りにほぞを作るのに用いる。縦に回転 する丸鋸に材料を縦に押しつけてほぞの縦の部分の幅を作成する。この作業によりほぞがどのくらい キッチリとほぞ穴に入るかが決まる。きつすぎても緩すぎてもダメである。高速で回転する丸鋸は風 圧もすごく、頼りになるが結構怖い機械でもある。

rooter ルーター。ボール盤に似ているがルーターの刃に材料を押しつけて移動させることにより面を作った り、溝を開けたりするのに用いる機械である。刃の形を色々と変えることにより面の形や溝の形を変 えることが出来き、複雑な加工をするためには必須な機械でもある。下の台を上下左右前後の6方向 に移動できるものも有り、より細かい調整が出来る。全ての調整を電子制御で行うNCルーターとい うものも有り、こっちはかなり高価で大型で産業用ロボットにも似ている。

itonoko 糸鋸。細いノコギリが高速で上下に移動して材料を切断するのに用いる。刃が細いので細かい曲線を 自由に切ることができる。他の機械に比べて安価なものから有り、木工では趣味の範囲から使われて いる機械でもある。刃が細く折れやすいのであまり厚い材料は切れない。パズルなど作るのにも用い られる。使ってみると思ったように切るのは結構難しいが慣れるとかなり細かい切断も可能となる。

beltsander ベルトサンダー。高速でベルト状のサンドペーパが回転しており材料を研磨するのに用いる。かなり 強力であっという間に材料が削れて減っていくのが分かる。材料に丸みを付けたり磨いたりすること が出来き、使い方によってはかなり加工のテクニックの範囲が広がる機械でもある。でも木の粉が大 量に出るので使っていると体中が粉だらけになってしまうのが欠点である。

panel パネルソー。かなり大型な機械で大きな板を縦に切断するのに用いる。あまり厚い板は切れなく主に 合板の切断に用いる。上から下に大きなアームが移動して一気に材料をまっぷたつにする光景は見て いて壮快でさえ有る。でも合板を切るだけにしか使えないのでこの機械は大きな工場でないと持って いないと思うが有るととても便利な機械である。

senban 旋盤。棒状の材料を高速で回転させ刃をあてることによりカンピョウを剥くように材料を削ることが 出来る。椅子の脚などはこの機械を使って作成する。似た機械に木工ロクロがあり、お椀などの円盤 状のものを作るのにも用いる。焼き物の壺を作るロクロが横になったものと思えばいい。この機械も うまく使うと色々なものが作れて加工の範囲もグッと広がる楽しく使える機械でもある。